巻次 - 615頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 恵信尼消息(一) (わかさ殿の御つぼね申させ給へ ちくぜん) 文書も焼かせ給いてや候うらんとて申し候う。それへ参るべきものは、袈裟と申し候う女の童、年三十六、又、その娘、なでしと申し候うは、今年十六、又、九になり候う娘と、親子三人候う也。又、ままつれ、その娘のいぬまさ、ことし十二、又、ことりと申す女、年三十四、又、あんとうじと申す男。さて、袈裟が今年三になり候う男子は、人の下人に具して産みて候えば、父親にとらせて候う也。おおかたは人の下人に、うちの奴ばらの具して候うは、世にところせき事にて候う也。已上、合、女六人男一人、七人也。建長八年丙辰の年七月九日 (花押)(二) (わかさ殿申させ給へ ちくぜん) 王御前に譲り参らせて候いし下人どもの証文を、焼亡に焼かれて候うよし、仰せられそうらえば、はじめ、便につけて申して候いしかども、確かにや候わざるらんとて、これは確かの便にて候えば、申しそうろう。参らせて候いし下人、袈裟女、同じき娘なでし女童歳十六、その妹いぬ王女童歳九。又、まさ女、同じき娘いぬ 紙面画像を印刷 前のページ p615 次のページ 第二版p753へ このページの先頭に戻る