巻次 - 554頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 逆と正法を誹謗するを除く」と。文 また真実信心あり。すなわち念仏往生の悲願にあらわれたり。 信楽の悲願は、『大経』にのたまわく、「設い我、仏を得たらんに、十方の衆生、至心信楽して我が国に生まれんと欲うて乃至十念せん。若し生まれずは、正覚を取らじと。唯、五逆と正法を誹謗せんを除かん」と。文 同本異訳の『無量寿如来会』に言わく、「若し我、無上覚を証得せん時、余の仏刹の中の諸の有情類、我が名を聞き已りて、所有の善根、心心回向して、我が国に生まれんと願じて乃至十念せん。若し生まれずは、菩提を取らじと。唯、無間悪業を造り正法及び諸の聖人を誹謗せんを除かん」と。文 また真実証果あり。すなわち必至滅度の悲願にあらわれたり。 証果の悲願、『大経』にのたまわく、「設い我、仏を得たらんに、国の中の人天、定聚に住し、必ず滅度に至らずは、正覚を取らじ」と。文 同本異訳の『無量寿如来会』に言わく、「若し我成仏せんに、国の中の有情、若し決定して等正覚を成り、大涅槃を証せずは、菩提を取らじ」と。文 『無量寿如来会』に言わく、「他方仏国の所有の衆生、無量寿如来の名号を聞きて、能く一念の浄信を発して歓喜愛楽せん。有らゆる善根回向して無量寿国に生まれんと願ぜば、願に随 紙面画像を印刷 前のページ p554 次のページ 初版p468・469へ このページの先頭に戻る