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化本
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顕浄土方便化身土文類六

愚禿釈親鸞集


 謹んで化身土を顕さば、仏は『無量寿仏観経』の説のごとし、真身観の仏これなり。土は『観経』の浄土これなり。また『菩薩処胎経』等の説のごとし、すなわち懈慢界これなり。また『大無量寿経』の説のごとし、すなわち疑城胎宮これなり。
 しかるに濁世の群萌、穢悪の含識、いまし九十五種の邪道を出でて、半満・権実の法門に入るといえども、真なる者は、はなはだもって難く、実なる者は、はなはだもって希なり。偽なる者は、はなはだもって多く、虚なる者は、はなはだもって滋し。ここをもって釈迦牟尼仏、福徳蔵を顕説して群生海を誘引し、阿弥陀如来、本誓願を発してあまねく諸有海を化したまう。すでにして悲願います。「修諸功徳の願」と名づく、ま

漢文

謹顕化身土者、仏者如無量寿仏観経説、真身観仏是也。土者観経浄土是也。復如菩薩処胎経等説、即懈慢界是也。亦如大無量寿経説、即疑城胎宮是也。
然濁世群萌、穢悪含識、乃出九十五種之邪道、雖入半満・権実之法門、真者甚以難、実者甚以希、偽者甚以多、虚者甚以滋。是以釈迦牟尼仏、顕説福徳蔵誘引群生海、阿弥陀如来、本発誓願普化諸有海。既而有悲願、名修諸功徳之願、復名臨終現前之