巻次 化本 328頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 柔順忍、三つには無生法忍なり。これみな無量寿仏の威神力のゆえに、本願力のゆえに、満足願のゆえに、明了願のゆえに、堅固願のゆえに、究竟願のゆえなり、と。乃至 また講堂・精舎・宮殿・楼観みな七宝をもって荘厳し、自然に化成せり。また真珠・明月摩尼・衆宝をもって、もって交露とす。その上に覆蓋せり。内外左右にもろもろの浴池あり。十由旬あるいは二十・三十乃至百千由旬なり。縦広深浅おのおのみな一等なり。八功徳水湛然として盈満せり。清浄香潔にして、味わい甘露のごとし、と。 また言わく、それ胎生の者は処するところの宮殿、あるいは百由旬、あるいは五百由旬なり。おのおのその中にしてもろもろの快楽を受くること、忉利天上のごとし。またみな自然なり。その時に慈氏菩薩、仏に白して言さく、世尊、何の因・何の縁あってか、かの国の人民、胎生・化生なる、と。仏、慈氏に告げたまわく、もし衆生ありて、疑惑心をもってもろもろの功徳を修して、かの国に生まれんと願ぜん。仏智・不思議智・不可称智・大乗広智・無等無倫最上勝智を了らずして、この諸智において疑惑して信ぜず。しかもなお罪福を信じて、善本を修習して、その国に生まれんと願ぜん。このもろもろの衆生、かの宮殿に生まれて、寿五百歳、常に仏を見たてまつらず、経法を聞かず、菩薩・声聞・聖衆を見ず。このゆえにかの国土にはこれを胎生という。乃至 弥勒、当に知るべし。かの化生の者は智慧勝れたるがゆえに。その胎生の者は、みな智慧なきなり。乃至 仏、弥勒に告げたまわく、たとえば転輪聖王のごとし。七宝の牢獄あらん。種種に荘厳し床帳を張設し、もろもろの繒幡を懸けたらん。もしもろもろの小王子、罪を王に得たらん、すなわちかの獄の中に内れて、繫ぐに金鎖をもってせん。乃至 仏、弥勒に告げたまわく、このもろもろの衆生またかくのごとし。仏智を疑惑す 紙面画像を印刷 前のページ p328 次のページ 第二版p381~383へ このページの先頭に戻る