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世尊を礼して、この言を作さく、「大目犍連、これ吾が親友なり。願わくは、慈悲を興して、我に八戒を授けよ」と。時に目犍連、鷹隼の飛ぶがごとくして、疾く王の所に至る。日日に、かくのごとくして王に八戒を授く。世尊、また尊者富楼那を遣わして、王のために法を説かしむ。かくのごときの時の間、三七日を経るに、王麨蜜を食し、法を聞くことを得るがゆえに、顔色和悦なり。
 時に阿闍世、守門の者に問わまく、「父の王、今になお存在せりや」と。時に守門の人、白して言さく、「大王、国の大夫人、身に麨蜜を塗り、瓔珞に漿を盛れて、もって王に上む。沙門目連および富楼那、空よりして来りて、王のために法を説かしむ。禁制すべからず」と。時に阿闍世、この語を聞き已りて、その母を怒りて曰わまく、「我が母はこれ賊なり、賊と伴たり。沙門は悪人なり。幻惑の呪術をもって、この悪王をして多日、死せざらしむ。」すなわち利剣を執りて、その母を害せんとす。時に一の臣あり、名をば月光と曰う。聡明にして多智なり。および耆婆と、王のために、礼を作して白して言さく、「大王、臣聞く、『毘陀

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崛山、遥礼世尊、而作是言。大目犍連、是吾親友。願興慈悲、授我八戒。時目犍連、如鷹隼飛、疾至王所。日日如是、授王八戒。世尊亦遣 尊者富楼那、為王説法。如是時間、経三七日、王食麨蜜、得聞法故、顔色和悦。
時阿闍世、問守門者。父王今者 猶存在耶。時守門人、白言大王、国大夫人、身塗麨蜜、瓔珞盛漿、持用上王。沙門目連 及富楼那、従空而来、為王説法。不可禁制。時阿闍世、聞此語已、怒其母曰。我母是賊、与賊為伴。沙門悪人。幻惑呪術、令此悪王 多日不死。即執利剣、欲害其母。時有一臣、名曰月光。聡明多智。及与耆婆、為王作礼、白言大王、臣聞毘陀論経説、劫初已来、