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 また舎利弗、極楽国土の衆生と生まるる者は、みなこれ阿鞞跋致なり。その中に、多く一生補処あり、その数はなはだ多し。これ算数の能くこれを知るところにあらず。但、無量無辺阿僧祇劫をもって説くべし。舎利弗、衆生聞かん者、応当に願を発しかの国に生まれんと願ずべし。所以は何。かくのごときの諸上善人と倶に一処に会することを得ればなり。舎利弗、少善根福徳の因縁をもって、かの国に生まるることを得べからず。
 舎利弗、もし善男子・善女人ありて、阿弥陀仏を説くを聞きて、名号を執持すること、もしは一日、もしは二日、もしは三日、もしは四日、もしは五日、もしは六日、もしは七日、一心にして乱れざれば、その人、命終の時に臨みて、阿弥陀仏、もろもろの聖衆と、現じてその前にましまさん。この人、終わらん時、心顚倒せずして、すなわち阿弥陀仏の極楽国土に往生することを得ん。舎利弗、我この利を見るがゆえに、この言を説く。もし衆

漢文

就如是 功徳荘厳。
又舎利弗、極楽国土 衆生生者、皆是阿鞞跋致。其中多有一生補処、其数甚多。非是算数 所能知之。但可以無量無辺 阿僧祇劫説。舎利弗、衆生聞者、応当発願 願生彼国。所以者何。得与如是 諸上善人 倶会一処。舎利弗、不可以少善根 福徳因縁 得生彼国。
舎利弗、若有善男子善女人、聞説阿弥陀仏、執持名号、若一日、若二日、若三日、若四日、若五日、若六日、若七日、一心不乱、其人臨命終時、阿弥陀仏、与諸聖衆、現在其前。是人終時、心不顚倒、即得往生 阿弥陀仏 極楽国土。舎利弗、我見是利 故説此言。