巻次
158頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
画像情報
画像情報
本文

 願成就の文、『経』に言わく、十方恒沙の諸仏如来、みな共に無量寿仏の威神功徳不可思議なるを讃嘆したまう。已上
 また言わく、無量寿仏の威神、極まりなし。十方世界無量無辺不可思議の諸仏如来、彼を称嘆せざるはなし、と。已上
 また言わく、その仏の本願力、名を聞きて往生せんと欲えば、みなことごとくかの国に到りて自ずから不退転に致る、と。已上
 『無量寿如来会』に言わく、いま如来に対して弘誓を発せり。当に無上菩提の因を証すべし。もしもろもろの上願を満足せずは、十力無等尊を取らじ、と。心あるいは常行に堪えざらんものに施せん。広く貧窮を済いてもろもろの苦を免れしめ、世間を利益して安楽ならしめん、と。乃至 最勝丈夫修行し已りて、かの貧窮において伏蔵とならん。善法を円満して等倫なけん。大衆の中にして師子吼せん、と。已上抄出
 また言わく、阿難、この義利をもってのゆえに、無量無数不可思議無有等等無辺世界の諸仏如来、みな共に無量寿仏の所有の功徳を称讃したまう、と。已上
 『仏説諸仏阿弥陀三耶三仏薩楼仏檀過度人道経』に言わく、第四に願ずらく、「それがし作仏せしめん時、我が名字をもって、みな八方上下無央数の仏国に聞こえしめん。みな、諸仏おのおの比丘僧大衆の中にして、我が功徳・国土の善を説かしめん。諸天・人民・蜎飛・蠕動の類、我が名字を聞きて慈心せざるはなけん。歓喜踊躍せん者、みな我が国に来生せしめ、この願を得ていまし作仏せん。この願を得ずは、終に作仏せじ」と。