巻次 行 189頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 くことを得ること、優曇華よりも過ぎたり。かるがゆえに我、極難値遇者を帰命し礼したてまつる。五つには念ずべし、一百倶胝界には二尊、並んで出でたまわず。かるがゆえに我、希有大法王を帰命し礼したてまつる。六つには念ずべし、仏法衆徳海は三世同じく一体なり。かるがゆえに我、円融万徳尊を帰命し礼したてまつる、と。已上 また云わく、波利質多樹の華、一日衣に薫ずるに、瞻蔔華・波師迦華、千歳薫ずといえども、及ぶことあたわざるところなり。已上 また云わく、一斤の石汁、よく千斤の銅を変じて金となす。雪山に草あり、名づけて忍辱とす。牛、もし食すればすなわち醍醐を得。尸利沙、昴星を見ればすなわち菓実を出だすがごとし。已上 『選択本願念仏集』 源空集 に云わく、南無阿弥陀仏 往生の業は念仏を本とす、 と。 また云わく、それ速やかに生死を離れんと欲わば、二種の勝法の中に、しばらく聖道門を閣きて、選びて浄土門に入れ。浄土門に入らんと欲わば、正雑二行の中に、しばらくもろもろの雑行を抛ちて、選びて正行に帰すべし。正行を修せんと欲わば、正助二業の中に、なお助業を傍にして、選びて正定を専らすべし。正定の業とは、すなわちこれ仏の名を称するなり。称名は必ず生まるることを得、仏の本願に依るがゆえに、と。已上 明らかに知りぬ、これ凡聖自力の行にあらず。かるがゆえに不回向の行と名づくるなり。大小の聖人・重軽の悪人、みな同じく斉しく選択の大宝海に帰して、念仏成仏すべし。 漢文 明知是非凡聖自力之行。故名不回向之行也。大小聖人・重軽悪人皆同斉応帰選択大宝海念仏成仏。 紙面画像を印刷 前のページ p189 次のページ 第二版p208・209へ このページの先頭に戻る