巻次 行 208頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 此の六種の功徳に依りて、信和尚(源信)の云わく(往生要集)、「一には念ずべし。「一称南無仏皆已成仏道」(法華経)の故に、我、無上功徳田を帰命し礼したてまつる。二に念ずべし。慈眼をもって衆生を視そなわすこと、平等にして一子の如し。故に我、極大慈悲母を帰命し礼したてまつる。三に念ずべし。十方の諸大士、弥陀尊を恭敬したてまつるが故に、我、無上両足尊を帰命し礼したてまつる。四に念ずべし。一たび仏名を聞くことを得ること、優曇華よりも過ぎたり。故に我、極難値遇者を帰命し礼したてまつる。五に念ずべし。一百倶胝界には、二尊、並んで出でたまわず。故に我、希有大法王を帰命し礼したてまつる。六に念ずべし。仏法衆徳海は三世同じく一体なり。故に我、円融万徳尊を帰命し礼したてまつる」と。已上 又云わく(往生要集)、「波利質多樹の華、一日、衣に薫ずるに、瞻蔔華・波師迦華、千歳薫ずと雖も、及ぶこと能わざる所なり。」已上 又云わく(往生要集)、「一斤の石汁、能く千斤の銅を変じて金と為す。雪山に草有り、名づけて「忍辱」とす。牛、若し食すれば即ち醍醐を得。月利沙、昴星を見れば則ち菓実を出だすが如し。」已上 『選択本願念仏集』源空集 に云わく、「南無阿弥陀仏 往生の業は、念仏を本とす。」と。 又云わく(選択集)、「夫れ速やかに生死を離れんと欲わば、二種の勝法の中に、且く聖道門を閣きて、選びて浄土門に入れ。浄土門に入らんと欲わば、正・雑二行の中に、且く諸の雑 紙面画像を印刷 前のページ p208 次のページ 初版p188・189へ このページの先頭に戻る