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「無過念仏往西方 三念五念仏来迎」と云えり。これはこれこの経の顕の義を示すなり。これすなわち真門の中の方便なり。「彰」と言うは、真実難信の法を彰す。これすなわち不可思議の願海を光闡して、無碍の大信心海に帰せしめんと欲す。良に勧めすでに恒沙の勧めなれば、信もまた恒沙の信なり、かるがゆえに「甚難」と言えるなり。『釈』(法事讃)に、「直ちに弥陀の弘誓重なれるに為って、凡夫念ずればすなわち生まれしむることを致す」と云えり。これはこれ隠彰の義を開くなり。『経』に「執持」と言えり、また「一心」と言えり。「執」の言は心堅牢にして移転せざることを彰すなり、「持」の言は不散不失に名づくるなり。「一」の言は無二に名づくるの言なり、「心」の言は真実に名づくるなり。この『経』は、大乗修多羅の中の無問自説経なり。しかれば、如来、世に興出したまうゆえは「恒沙の諸仏の証護の正意」ただこれにあるなり。ここをもって、四依弘経の大士、三朝浄土の宗師、真宗念仏を開きて濁世の邪偽を導く。三経の大綱、顕彰隠密の義ありといえど

漢文

念仏来迎。此是此経示顕義也、此乃真門中之方便也。言彰者彰真実難信之法。斯乃光闡不可思議願海、欲令帰無碍大信心海。良勧既恒沙勧、信亦恒沙信、故言甚難也。釈云直為弥陀弘誓重、致使凡夫念即生。斯是開隠彰義也。経言執持、亦言一心。執言彰心堅牢而不移転也、持言名不散不失也。一之言者名無二之言也、心之言者名真実也。斯経大乗修多羅中之無問自説経也。爾者、如来所以興出於世、恒沙諸仏証護正意、唯在斯也。是以四依弘経大士、三朝浄土宗師、開真宗念仏導濁世邪偽。三経大綱、雖有顕彰隠密之義、彰信心為能入。故経始称如是。如是之義