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に着せず、忍力成就して衆苦を計らず、少欲知足にして染・恚・痴なし、三昧常寂にして智慧無碍なり、虚偽諂曲の心あることなし、和顔愛語して意を先にして承問す、勇猛精進にして志願倦きことなし、専ら清白の法を求めてもって群生を恵利しき、三宝を恭敬し師長に奉事す、大荘厳をもって衆行を具足して、もろもろの衆生をして功徳成就せしめたまう」と。抄出

 聖言、明らかに知りぬ。今この心はこれ、如来の清浄広大の至心なり、これを真実心と名づく。至心はすなわちこれ大悲心なるがゆえに、疑心あることなし。
 二つには「信楽」、すなわちこれ、真実心をもって信楽の体とす。しかるに具縛の群萌・穢濁の凡愚、清浄の信心なし、真実の信心なし。このゆえに真実の功徳値いがたく、清浄の信楽獲得しがたし。これに依って釈の意を闚うに、愛心常に起こりてよく善心を汚す、瞋嫌の心よく法財を焼く。身心を苦励して、日夜十二時に急に走め急に作して頭燃を炙うがごとくすれども、すべて雑毒の善と名づく、また虚仮の行と名づく、真実の業と名づけざるなり。この雑毒の善をもってかの浄土に回向する、これ必ず不可なり。何をもってのゆえに、正しくか

漢文

聖言、明知。今斯心是、如来清浄広大至心、是名真実心。至心即是大悲心故、無有疑心。
二者信楽、即是、以真実心為信楽体。然具縛群萌穢濁凡愚、無清浄信心、無真実信心。是故、真実功徳難値、清浄信楽難叵獲得。依之闚釈意、愛心常起能汚善心、瞋嫌之心能焼法財。苦励身心、日夜十二時急走急作如炙頭燃、衆名雑毒之善、亦名虚仮之行、不名真実業也。以此雑毒之善回向彼浄土、此必不可也。何以故、正由