下
455頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
- あ
- あ
- あ
- ゴシック
- 明朝
- あ
- あ
- あ
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
「あるいは行くこと一分二分す」と言うは、年歳時節に喩うるなり。
「悪見人等」と言うは、憍慢・懈怠・邪見・疑心の人なり。
また「西岸上に人ありて喚ぼうて言わく汝一心正念にして直ちに来れ、我よく護らん」というは、
「西岸の上に人ありて喚ぼうて言わく」というは、阿弥陀如来の誓願なり。
「汝」の言は行者なり、これすなわち必定の菩薩と名づく、龍樹大士の『十住毘婆沙論』に曰わく「即時入必定」となり。曇鸞菩薩の『論』には「入正定聚之数」と曰えり。善導和尚は「希有人なり・最勝人なり・妙好人なり・好人なり・上上人なり」・「真の仏弟子なり」と言えり。一心の言は、真実の信心なり。
正念の言は、選択摂取の本願なり、また「第一希有の行」なり、金剛不壊の心なり。
言「或行一分二分」者 喩年歳時節也
言「悪見人等」者 憍慢懈怠邪見疑心之人也
言「又西岸上有人喚言汝一心正念直来我能護」者
西岸上有人喚言者阿弥陀如来誓願也。汝言行者也、斯則名「必定菩薩、」龍樹大士十住毘婆沙論曰「即時入必定。」曇鸞菩薩論曰「入正定聚之数。」善導和尚言「希有人也・最勝人也・妙好人也・好人也・上上人也、真仏弟子也。」一心言真実信心也。正念言選択摂取本願也、又「第一希有行」也、金剛不壊心也。「直」言対回対迂也。又「直」言
