巻次
巻下
46頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

転に住せん。功徳智慧、次いで上輩の者のごとくならん。」
 仏、阿難に告げたまわく、「その下輩というは、十方世界の諸天人民、それ心を至してかの国に生まれんと欲せんことあらん。たといもろもろの功徳を作ること能わざれども、当に無上菩提の心を発して一向に意を専らにして、乃至十念、無量寿仏を念じてその国に生まれんと願ずべし。もし深法を聞きて歓喜信楽せん。疑惑を生ぜず。乃至一念、かの仏を念じて至誠心をもってその国に生まれんと願ぜん。この人終わりに臨んで夢のごとくにかの仏を見たてまつりて、また往生を得。功徳智慧、次いで中輩の者のごとくならん。」
 仏、阿難に告げたまわく、「無量寿仏の威神極まりなし。十方世界の無量無辺不可思議の諸仏如来、彼を称歎せざることなし。東方恒沙の仏国の無量無数のもろもろの菩薩衆、みなことごとく無量寿仏の所に往詣して、恭敬し供養してもろもろの菩薩声聞大衆に及ぼさん。経法を聴受し道化を宣布す。南西北方・四維・上下、またまたかくのごとし。」その時、世尊、頌を説きて曰わく、

漢文

次如上輩者也。
仏告阿難。其下輩者、十方世界 諸天人民、其有至心 欲生彼国。仮使不能作諸功徳、当発無上菩提之心、一向専意、乃至十念、念無量寿仏、願生其国。若聞深法、歓喜信楽。不生疑惑。乃至一念、念於彼仏、以至誠心、願生其国。此人臨終、夢見彼仏、亦得往生。功徳智慧、次如中輩者也。
仏告阿難。無量寿仏、威神無極。十方世界 無量無辺 不可思議 諸仏如来、莫不称歎於彼。東方恒沙仏国 無量無数 諸菩薩衆、皆悉往詣 無量寿仏所、恭敬供養、及諸菩薩 声聞大衆。聴受経法、宣布道化。南西北方 四維上下、