巻次 - 582頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 上覚のさとりをえそうろうなることをば、仏と仏とのみ御はからいなり。さらに行者のはからいにあらずそうろう。しかれば、義なきを義とすとそうろうなり。義ともうすことは、自力のひとのはからいをもうすなり。他力には、しかれば、義なきを義とすとそうろうなり。このひとびとのおおせのようは、これにはつやつやと、しらぬことにてそうらえば、とかくもうすべきにあらずそうろう。また、「来」の字は、衆生利益のためには、きたるともうす。方便なり。さとりをひらきては、かえるともうす。ときにしたがいて、きたるとも、かえるとももうすとみえてそうろう。なにごともなにごとも、またまたもうすべくそうろう。二月廿五日 親鸞慶西御坊御返事 紙面画像を印刷 前のページ p582 次のページ 第二版p712へ このページの先頭に戻る