巻次 - 753頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 恵信尼消息(一) (わかさ殿の御つぼね申させ給え ちくぜん) 文書も焼かせ給いてや候うらんとて申し候う。それへ参るべきものは、けさと申し候う女の童、歳三十六、又、その娘、なでしと申し候うは、今年十六、又、九になり候う娘と、親子三人候う也。又、ままつれ、その娘のいぬまさ、今年十二、又、ことりと申す女、歳三十四、又、あんとうじと申す男。さて、けさが今年三になり候う男子は、人の下人に具して生みて候えば、父親にとらせて候う也。おおかたは人の下人に、うちの奴ばらの具して候うは、よに所狭き事にて候う也。已上、合、女六人男一人、七人也。建長八年丙辰の年七月九日 (花押)(二) (わかさ殿申させ給え ちくぜん) 王御前に譲り参らせて候いし下人どもの証文を、焼亡に焼かれて候うよし、仰せられそうらえば、はじめ、便につけて申して候いしかども、確かにや候わざるらんとて、これは確かの便にて候えば、申しそうろう。参らせて候いし下人、けさ、女、同じき娘なでし、女童、歳十六、その妹いぬおう、女童、歳九。又、まさ、女、同じき娘いぬまさ、歳十二、その弟、歳七、又、ことり、女、 紙面画像を印刷 前のページ p753 次のページ 初版p615・616へ このページの先頭に戻る