巻次 - 104頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 めてん。掌の中を観るがごとくせよ。この事を見已りなば、また当に更に一つの大蓮華を作して仏の左辺に在け。前の蓮華のごとくして、等しくして異あることなかれ。また一つの大蓮華を作して仏の右辺に在け。一つの観世音菩薩の像、左の華座に坐せりと想え。また金光を放つこと、前のごとくして異なることなし。一つの大勢至菩薩の像、右の華座に坐せりと想うべし。この想成ずる時、仏菩薩の像、みな光明を放つ。その光金色にして、もろもろの宝樹を照らす。一一の樹下にまた三つの蓮華あり。もろもろの蓮華の上に、おのおの一仏・二菩薩の像ましまして、かの国に遍満す。この想成ずる時、行者当に水流・光明およびもろもろの宝樹・鳧雁・鴛鴦のみな妙法を説くを聞くべし。出定・入定に恒に妙法を聞かん。行者の所聞、出定の時憶持して捨てざれ、修多羅と合せしめよ。もし合せざるをば名づけて妄想とす。もし合することあらんをば、名づけて麁想に極楽世界を見るとす。これを「像想」とす、「第八の観」と名づく。この観を作せば、無量億劫の生死の罪を除く。現身の中において念仏三昧を得。」 漢文 満虚空中。見如此事、極令明了。如観掌中。見此事已、復当更作 一大蓮華 在仏左辺。如前蓮華、等無有異。復作一大蓮華、在仏右辺。想一観世音菩薩像 坐左華座。亦放金光、如前無異。想一大勢至菩薩像 坐右華座。此想成時、仏菩薩像、皆放光明。其光金色、照諸宝樹。一一樹下、復有三蓮華。諸蓮華上、各有一仏 二菩薩像、遍満彼国。此想成時、行者当聞 水流光明 及諸宝樹 鳧雁鴛鴦、皆説妙法。出定入定、恒聞妙法。行者所聞、出定之時 憶持不捨、令与修多羅合。若不合者、名為妄想。若有合者、名為麁想 見極楽世界。是為像想、名第八観。作是観者、除無量億劫 生死之罪。於現 紙面画像を印刷 前のページ p104 次のページ 第二版p113・114へ このページの先頭に戻る