巻次 - 113頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 満てるを見よ。此くの如きの事を見ること、極めて明了ならしめてん。掌の中を観るが如くせよ。此の事を見已りなば、復た当に更に一つの大蓮華を作して、仏の左辺に在け。前の蓮華の如くして、等しくして異有ること無かれ。復た一つの大蓮華を作して、仏の右辺に在け。一つの観世音菩薩の像、左の華座に坐せりと想え。亦金光を放つこと、前の如くして異なること無し。一つの大勢至菩薩の像、右の華座に坐せりと想うべし。此の想成ずる時、仏・菩薩の像、皆光明を放つ。其の光、金色にして、諸の宝樹を照らす。一一の樹下に復た三つの蓮華有り。諸の蓮華の上に、各おの一仏・二菩薩の像有して、彼の国に遍満す。此の想成ずる時、行者、当に水流・光明及び諸の宝樹・鳧雁・鴛鴦の、皆妙法を説くを聞くべし。出定・入定に恒に妙法を聞かん。行者の所聞、出定の時、憶持して捨てざれ。修多羅と合せしめよ。若し合せざるをば、名づけて妄想とす。若し合すること有らんをば、名づけて「麁想に極楽世界を見 漢文 宝幔◦弥覆其上◦衆宝羅網◦満虚空中。見如此事。極令明了。如観掌中。見此事已。復当更作◦一大蓮華◦在仏左辺◦如前蓮華◦等無有異◦復作一大蓮華◦在仏右辺◦想一観世音菩薩像◦坐左華座◦亦放金光◦如前無異◦想一大勢至菩薩像◦坐右華座。此想成時。仏菩薩像。皆放光明。其光金色。照諸宝樹。一一樹下。復有三蓮華。諸蓮華上。各有一仏◦二菩薩像。遍満彼国。此想成時。行者当聞◦水流光明◦及諸宝樹◦鳧雁鴛鴦◦皆説妙法。出定入定。恒聞妙法。行者所聞。出定之時。憶持不捨。令与修多羅合。若不合者。名為妄想。若有合者。名為麁想◦ 紙面画像を印刷 前のページ p113 次のページ 初版p103・104へ このページの先頭に戻る