巻次 - 114頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 観世音・大勢至・無量の大衆と眷属に囲繞せられて、紫金台を持して、行者の前に至る。讃めて言わく、「法子、汝大乗を行じ第一義を解る。このゆえに我いま来りて汝を迎接す」と。千の化仏と一時に手を授く。行者、自ら見れば紫金台に坐す。合掌叉手して諸仏を讃歎す。一念の頃のごとくに、すなわちかの国の七宝池の中に生ず。この紫金台は大宝華のごとし、宿を経てすなわち開く。行者の身、紫磨金色に作れり。足の下にまた七宝の蓮華あり。仏および菩薩、倶時に光明を放ちて、行者の身を照らす。目すなわち開けて明らかなり。前の宿習に因りて、普く衆声を聞くに、もっぱら甚深の第一義諦を説く。すなわち金台より下りて、仏を礼し合掌して、世尊を讃歎す。七日を経て、時に応じてすなわち阿耨多羅三藐三菩提において不退転を得。時に応じてすなわち能く飛行して、遍く十方に至り、諸仏に歴事す。諸仏の所においてもろもろの三昧を修す。一小劫を経て無生忍を得、現前に授記せらる。これを「上品中生の者」と名づく。 漢文 弥陀仏、与観世音 大勢至 無量大衆 眷属囲繞、持紫金台、至行者前。讃言法子、汝行大乗、解第一義。是故我今、来迎接汝。与千化仏、一時授手。行者自見、坐紫金台、合掌叉手、讃歎諸仏。如一念頃、即生彼国 七宝池中。此紫金台、如大宝華。経宿則開。行者身作 紫磨金色。足下亦有 七宝蓮華。仏及菩薩、倶時放光明、照行者身。目即開明。因前宿習、普聞衆声、純説甚深 第一義諦。即下金台、礼仏合掌、讃歎世尊。経於七日、応時即於 阿耨多羅三藐三菩提、得不退転。応時即能 飛行遍至十方 歴事諸仏。於諸仏所、修諸三昧。経一小劫、得無生忍、現前授記。是名上品中生者。 紙面画像を印刷 前のページ p114 次のページ 第二版p123・124へ このページの先頭に戻る