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極楽世界に生ず。生じて七日を経て、観世音および大勢至に遇いて、聞法歓喜す。一小劫を経て阿羅漢と成る。これを「中品下生の者」と名づく。これを「中輩生想」と名づく、「第十五の観」と名づく。」
 仏、阿難および韋提希に告げたまわく、「「下品上生」というは、あるいは衆生ありてもろもろの悪業を作れり。方等経典を誹謗せずといえども、かくのごときの愚人、多く衆悪を造りて、慚愧あることなし。命終わらんと欲る時に、善知識の、ために大乗十二部経の首題の名字を讃むるに遇わん。かくのごときの諸経の名を聞くをもってのゆえに、千劫の極重の悪業を除却す。智者また教えて、合掌叉手して、南無阿弥陀仏と称せしむ。仏名を称するがゆえに、五十億劫の生死の罪を除く。その時にかの仏、すなわち化仏・化観世音・化大勢至を遣わして、行者の前に至りて、讃めて言わく、「善男子、汝仏名を称するがゆえに、諸罪消滅す。我来りて汝を迎う」と。この語を作し已りて、行者すなわち化仏の光明その室に遍満せるを見たてまつる。見已りて歓喜して、すな

漢文

西方 極楽世界。生経七日、遇観世音 及大勢至、聞法歓喜。経一小劫、成阿羅漢。是名中品下生者。是名中輩生想、名第十五観。
仏告阿難 及韋提希。下品上生者、或有衆生、作衆悪業。雖不誹謗 方等経典、如此愚人、多造衆悪、無有慚愧。命欲終時、遇善知識、為讃大乗 十二部経 首題名字。以聞如是 諸経名故、除却千劫 極重悪業。智者復教、合掌叉手、称南無阿弥陀仏。称仏名故、除五十億劫 生死之罪。爾時彼仏、即遣化仏 化観世音 化大勢至、至行者前、讃言善男子、汝称仏名故、諸罪消滅。我来迎汝。作是語已、行者即見 化仏光明、遍満其室。見已歓喜、