巻次
-
128頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

已りて、尋即ち命終す。譬えば壮士の臂を屈伸する頃の如くに、即ち西方極楽世界に生ず。生じて七日を経て、観世音及び大勢至に遇いて、聞法歓喜す。一小劫を経て阿羅漢と成る。是れを「中品下生の者」と名づく。是れを「中輩生想」と名づく。「第十五の観」と名づく。」
 仏、阿難及び韋提希に告げたまわく、「「下品上生」というは、或いは衆生有りて衆の悪業を作れり。方等経典を誹謗せずと雖も、此くの如きの愚人、多く衆悪を造りて慙愧有ること無し。命終らんと欲る時に、善知識の、為に大乗十二部経の首題の名字を讃むるに遇わん。是くの如きの諸経の名を聞くを以ての故に、千劫の極重の悪業を除却す。智者、復た教えて、合掌叉手して南無阿弥陀仏と称せしむ。仏名を称するが故に、五十億劫の生死の罪を除く。爾の時に彼の仏、即ち化仏・化観世音・化大勢至を遣わして、行者の前に至りて、讃めて言わく、「善男子。

漢文

聞此事已。尋即命終。譬如壮士◦屈伸臂頃。即生西方◦極楽世界。生経七日。遇観世音◦及大勢至。聞法歓喜。経一小劫。成阿羅漢。是名中品下生者。是名中輩生想。名第十五観。
仏告阿難◦及韋提希。下品上生者。或有衆生。作衆悪業。雖不誹謗◦方等経典。如此愚人。多造衆悪。無有慙愧。命欲終時。遇善知識◦為讃大乗◦十二部経◦首題名字。以聞如是◦諸経名故。除却千劫◦極重悪業。智者復教◦合掌叉手◦称南無阿弥陀仏。称仏名故。除五十億劫◦生死之罪。爾時彼仏。即遣化仏◦化観世音◦化大勢至。至行者前。