巻次 - 138頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 何等の世界にか、仏法功徳の宝ましまさぬ。我願わくはみな往生して、仏法を示すこと仏のごとくせんと。我論を作り、偈を説きて、願わくは弥陀仏を見たてまつり、普くもろもろの衆生と共に、安楽国に往生せん。 無量寿修多羅の章句、我、偈誦をもって総じて説きおわんぬ。 論じていわく、(第一・願偈大意)この願偈は何の義をか明かす。かの安楽世界を観じて、阿弥陀如来を見たてまつり、かの国に生まれんと願ずることを示現するがゆえなり。 (第二・起観生信)いかんが観じ、いかんが信心を生ずる。もし善男子・善女人、五念門を修して行成就しぬれば、畢竟じて安楽国土に生まれて、かの阿弥陀仏を見たてまつることを得となり。なんらか五念門。一つには礼拝門、二つには讃嘆門、三つには作願門、四つには観察門、五つには回向門なり。いかなるか礼拝。身業をして、阿弥陀如来・応・正遍知を礼拝したまいき。かの国に生ぜん意をなさせんがゆえなり。いかなるか讃嘆する。口業をして讃嘆したまいき。かの如来の名を称し、かの如来の光明智相のごとく、かの名義のごとく、実のごとく修行し相応せんと欲うがゆえなり。いかなるか作願する。心に常に作願したまえりき。一心に専念して、畢竟じて安楽国土に往生して、実のごとく奢摩他を修行せんと欲うがゆえに。いかんが観察する。智恵をして観察したまえりき。正念に彼を観ずることは、実のごとく毘婆舎那を修行せんと欲うがゆえなり。かの観察に三種あり。なんらか三種、一つにはかの仏国土の荘厳功徳を観察す、二つには阿弥陀仏の荘厳功徳を観 漢文 何等世界無 仏法功徳宝我願皆往生 示仏法如仏我作論説偈 願見弥陀仏普共諸衆生 往生安楽国 紙面画像を印刷 前のページ p138 次のページ 第二版p148・149へ このページの先頭に戻る