巻次 - 148頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 何等の世界にか、仏法功徳の宝無さぬ。我願わくは、皆往生して、仏法を示すこと、仏の如くせん。我、論を作り偈を説きて、願わくは弥陀仏を見たてまつり、普く諸の衆生と共に、安楽国に往生せん。 無量寿修多羅の章句、我、偈誦を以て総じて説き竟りぬ。 論じて曰わく、(第一・願偈大意)此の願偈は、何の義をか明かす。彼の安楽世界を観じて、阿弥陀如来を見たてまつり、彼の国に生まれんと願ずることを示現するが故なり。 (第二・起観生信)云何が観じ、云何が信心を生ずる。若し善男子・善女人、五念門を修して行成就しぬれば、畢竟じて安楽国土に生まれて、彼の阿弥陀仏を見たてまつることを得となり。何等か五念門。一には礼拝門、二には讃嘆門、三には作願門、四には観察門、五には回向門なり。 云何なるか礼拝。身業をして、阿弥陀如来・応・正遍知を礼拝したまいき。彼の国に生ぜん意を為させんが故なり。 云何なるか讃嘆する。口業をして讃嘆したまいき。彼の如来の名を称し、彼の如来の光明智相の如く、彼の名義の如く、実の如く修行し相応せんと欲うが故なり。 云何なるか作願する。心に常に作願したまえりき。一心に専念して、畢竟じて安楽国土に往生して、実の如く奢摩他を修行せんと欲うが故にとのたまえり。 漢文 何等世界無 仏法功徳宝我願皆往生 示仏法如仏我作論説偈 願見弥陀仏普共諸衆生 往生安楽国 紙面画像を印刷 前のページ p148 次のページ 初版p138へ このページの先頭に戻る