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 云何なるか観察する。智慧をして観察したまえりき。正念に彼を観ずることは、実の如く毘婆舎那を修行せんと欲うが故なり。彼の観察に三種有り。何等か三種。一には彼の仏国土の荘厳功徳を観察す。二には阿弥陀仏の荘厳功徳を観察す。三には彼の諸菩薩の荘厳功徳を観察す。
 云何なるか回向する。一切苦悩の衆生を捨てずして心に常に作願して、回向を首として大悲心を成就することを得たまえるが故に。
 (第三・観行体相)云何が彼の仏国土の荘厳功徳を観察する。彼の仏国土の荘厳功徳は、不可思議力を成就せるが故に。彼の摩尼如意宝性の相似相対の法なるが如きの故に。
 彼の仏国土の荘厳功徳成就を観察すというは、十七種有り。知るべし。何等か十七。一には荘厳清浄功徳成就、二には荘厳量功徳成就、三には荘厳性功徳成就、四には荘厳形相功徳成就、五には荘厳種種事功徳成就、六には荘厳妙色功徳成就、七には荘厳触功徳成就、八には荘厳三種功徳成就、九には荘厳雨功徳成就、十には荘厳光明功徳成就、十一には荘厳妙声功徳成就、十二には荘厳主功徳成就、十三には荘厳眷属功徳成就、十四には荘厳受用功徳成就、十五には荘厳無諸難功徳成就、十六には荘厳大義門功徳成就、十七には荘厳一切所求満足功徳成就なり。
 荘厳清浄功徳成就は、偈に「観彼世界相 勝過三界道」と言えるが故に。荘厳量功徳成就は、偈に「究竟如虚空 広大無辺際」と言えるが故に。荘厳性功徳成就は、偈に「正道大慈