巻次 - 141頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 いかんが仏の荘厳功徳成就を観ずる。仏荘厳功徳成就を観ずとは、八種あり、知るべし。なんらか八種。一つには荘厳座功徳成就、二つには荘厳身業功徳成就、三つには荘厳口業功徳成就、四つには荘厳心業功徳成就、五つには荘厳衆功徳成就、六つには荘厳上首功徳成就、七つには荘厳主功徳成就、八つには荘厳不虚作住持功徳成就なり。 何ものか荘厳座功徳成就、偈に「無量大宝王 微妙浄花台」と言えるがゆえに。何ものか荘厳身業功徳成就、偈に「相好光一尋 色像超群生」と言えるがゆえに。何ものか荘厳口業功徳成就、偈に「如来微妙声 梵響聞十方」と言えるがゆえに。何ものか荘厳心業功徳成就、偈に「同地水火風 虚空無分別」と言えるがゆえに。無分別とは、分別の心なきがゆえに。何ものか荘厳大衆功徳成就、偈に「天人不動衆 清浄智海生」と言えるがゆえに。何ものか荘厳上首功徳成就、偈に「如須弥山王 勝妙無過者」と言えるがゆえに。何ものか荘厳主功徳成就、偈に「天人丈夫衆 恭敬繞瞻仰」と言えるがゆえに。何ものか荘厳不虚作住持功徳成就、偈に「観仏本願力 遇無空過者 能令速満足 功徳大宝海」と言えるがゆえに。すなわちかの仏を見たてまつれば、未証浄心の菩薩畢竟じて平等法身を得証して、浄心の菩薩と上地のもろもろの菩薩と畢竟じて同じく寂滅平等を得しむるがゆえなり。略して八句を説きて、如来の自利利他の功徳荘厳次第に成就したまえることを示現す。知るべし。 いかんが菩薩の荘厳功徳成就を観察する。菩薩の荘厳功徳成就を観察すとは、かの菩薩を観ずるに四種の正修行功徳成就あり。知るべし。何ものをか四つとする。一つには一仏土にして身動揺せずして、十方に遍じて 紙面画像を印刷 前のページ p141 次のページ 第二版p151・152へ このページの先頭に戻る