巻次 行 175頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 に生まるることを得べし。万年に三宝滅せんに、この経、住すること百年せん。その時、聞きて一念せん、みな当に彼に生まるることを得べし、と。抄要 また云わく、現にこれ生死の凡夫、罪障深重にして六道に輪回せり。苦しみ言うべからず。いま善知識に遇いて弥陀本願の名号を聞くことを得たり。一心称念して往生を求願せよと。願わくは、仏の慈悲、本弘誓願を捨てたまわざれば、弟子を摂受したまうべし、と。已上 また云わく、問うて曰わく、阿弥陀仏を称念し礼観して、現世にいかなる功徳利益かあるや。答えて曰わく、もし阿弥陀仏を称すること一声するに、すなわちよく八十億劫の生死の重罪を除滅す。礼念已下もまたかくのごとし。『十往生経』に云わく、「もし衆生ありて、阿弥陀仏を念じて往生を願ずれば、かの仏すなわち二十五菩薩を遣わして行者を擁護して、もしは行、もしは座、もしは住、もしは臥、もしは昼、もしは夜、一切時・一切処に、悪鬼悪神をしてその便を得しめざるなり。」また『観経』に云うがごとし、「もし阿弥陀仏を称礼念してかの国に往生せんと願えば、かの仏、すなわち無数の化仏・無数の化観音・勢至菩薩を遣わして、行者を護念したまう。」また前の二十五菩薩等と、百重千重、行者を囲遶して、行住座臥、一切時処、もしは昼、もしは夜を問わず、常に行者を離れたまわず。いますでにこの勝益まします、憑むべし。願わくはもろもろの行者、おのおの至心を須いて往くことを求めよ。また『無量寿経』に云うがごとし、「もし我成仏せんに、十方の衆生我が名号を称せん、下十声に至るまで、もし生まれずは正覚を取らじ」と。かの仏、いま現にましまして成仏したまえり。当に知るべし、本誓重願虚しからず、衆生称念すれば必ず往生を得、と。また『弥陀 紙面画像を印刷 前のページ p175 次のページ 第二版p190~192へ このページの先頭に戻る