巻次 行 179頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 乃至『称讃浄土経』に依る。 釈法照如来の尊号は、はなはだ分明なり。 十方世界にあまねく流行せしむ。ただ名を称するのみありて、みな往くことを得。 観音勢至自ずから来り迎えたまう。弥陀の本願特に起殊せり。 慈悲方便して凡夫を引く。一切衆生、みな度脱す。 名を称すればすなわち、罪、消除することを得。凡夫、もし西方に到ることを得れば、 曠劫塵沙の罪消亡す。六神通を具し自在を得。 永く老病を除き、無常を離る。『仏本行経』に依る。 法照何者をか、これを名づけて正法とする。 もし道理に箇らば、これ真宗なり。好悪いまの時、須らく決択すべし。 一一に子細朦朧することなかれ。正法よく世間を超出す。 持戒・座禅を正法と名づく。念仏成仏はこれ真宗なり。 仏言を取らざるをば、外道と名づく。因果を撥無する見を、空とす。 正法よく世間を超出す。禅律いかんぞこれ正法ならん。 念仏三昧これ真宗なり。性を見、心を了るは、すなわちこれ仏なり。 いかんが道理、相応せざらん。 略抄 紙面画像を印刷 前のページ p179 次のページ 第二版p196・197へ このページの先頭に戻る