巻次 行 196頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 易く証し易きは、真に唯浄土の教門なり。然るに彼の西方は殊妙にして、其の国土に比び難し。也た厳るに百宝蓮を以てす。九品に敷いて、以て人を収むること、其れ仏の名号なりと。乃至 『称讃浄土経』に依る。釈法照如来の尊号は甚だ分明なり。十方世界に普く流行せしむ。但、名を称するのみ有りて、皆、往くことを得。観音・勢至、自ずから来たり迎えたまう。弥陀の本願、特に起殊せり。慈悲方便して凡夫を引く。一切衆生、皆度脱す。名を称すれば、即ち罪消除することを得。凡夫、若し西方に到ることを得れば、曠劫塵沙の罪消亡す。六神通を具し自在を得。永く老病を除き無常を離る。 『仏本行経』に依る。法照何者をか之を名づけて正法とする。若し道理に箇らば、是れ真宗なり。好悪、今の時、須く決択すべし。一一に子細、矇朧すること莫かれ。正法、能く世間を超出す。持戒座禅を正法と名づく。念仏成仏は是れ真宗なり。仏言を取らざるをば外道と名づく。因果を撥無する見を空とす。正法、能く世間を超出す。禅・律、如何ぞ是れ正法ならん。念仏三昧、是れ真宗なり。 紙面画像を印刷 前のページ p196 次のページ 初版p178・179へ このページの先頭に戻る