巻次
197頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
画像情報
画像情報
本文

性を見、心を了るは、便ち是れ仏なり。如何が、道理、相応せざらん。略抄

 『阿弥陀経』に依る。

西方は道に進むこと娑婆に勝れたり。五欲及び邪魔無きに縁りてなり。
成仏に諸の善業を労わしくせず。華台に端座して弥陀を念ず。
五濁の修行は、多く退転す。念仏して西方に往くには如かず。
彼に到れば自然に正覚を成る。苦界に還来りて津梁と作らん。
万行の中に急要とす。迅速なること、浄土門に過ぎたるは無し。
但本師金口の説のみに不ず。十方諸仏、共に伝え証したまう。
此の界に一人、仏の名を念ずれば、西方に便ち一の蓮有りて生ず。
但し一生常にして不退ならしむれば、一華、此の間に還り到りて迎う。略抄

 『般舟三昧経』に依る。慈愍和尚

今日、道場の諸衆等、恒沙曠劫より総て経来れり。
此の人身を度るに値遇し難し。喩えば優曇華の始めて開くが若し。