巻次 行 198頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 正しく希に浄土の教を聞くに値えり。正しく念仏法門開けるに値えり。正しく弥陀の弘誓の喚ばいたまうに値えり。正しく大衆、信心あって回するに値えり。正しく今日、経に依りて賛ずるに値えり。正しく契を上華台に結ぶに値えり。正しく道場に魔事無きに値えり。正しく無病にして総て能く来れるに値えり。正しく七日、功成就するに値えり。四十八願、要ず相携う。普く道場の同行の者を勧む。努力、回心して帰去来。借問う、家郷は何れの処にか在る。極楽池の中、七宝の台なり。彼の仏の因中に弘誓を立てたまえり。名を聞きて我を念ぜば、総て迎え来らしめん。貧窮と将に富貴とを簡ばず、下智と高才とを簡ばず、多聞と浄戒を持てるとを簡ばず、破戒と罪根深きを簡ばず。但、回心して多く念仏せしむれば、能く瓦礫をして変じて金と成さんがごとくせしむ。語を現前大衆等に寄す。同縁、去らん者、早く相尋ねん。借問う、何れの処を相尋ねてか去かんと。報えて道わく、弥陀浄土の中へ。借問う、何に縁りてか彼に生ずることを得ん。報えて道わく、念仏自ずから功を成ず。借問う、今生の罪障多し、如何ぞ浄土に肯えて相容らんや。報えて道わく、名を称すれば罪消滅す。喩えば明燈の、闇中に入るが若し。 紙面画像を印刷 前のページ p198 次のページ 初版p180・181へ このページの先頭に戻る