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『阿弥陀経』に依る。

西方は道に進むこと、娑婆に勝れたり。  五欲および邪魔なきに縁ってなり。
成仏にもろもろの善業を労しくせず、  華台に端座して、弥陀を念じたてまつる。
五濁の修行は多く退転す。  念仏して西方に往くにはしかず。
彼に到れば自然に正覚を成る。  苦界に還来りて津梁と作らん。
万行の中に急要とす。  迅速なること、浄土門に過ぎたるはなし。
ただ本師金口の説のみにあらず。  十方諸仏共に伝え証したまう。
この界に一人、仏の名を念ずれば、  西方にすなわち一つの蓮ありて生ず。
ただし一生常にして不退ならしむれば、  一つの華この間に還り到って迎う。 略抄

『般舟三昧経』に依る。 慈愍和尚

今日道場の諸衆等、  恒沙曠劫よりすべて経来れり。
この人身を度るに値遇しがたし。  たとえば優曇華の始めて開くがごとし。
正しくまれに浄土の教を聞くに値えり。  正しく念仏法門開けるに値えり。
正しく弥陀の弘誓の喚いたまうに値えり。  正しく大衆の信心あって回するに値えり。
正しく今日、経に依って賛するに値えり。  正しく契を上華台に結ぶに値えり。
正しく道場に魔事なきに値えり。  正しく無病にしてすべてよく来れるに値えり。