巻次 行 180頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 『阿弥陀経』に依る。西方は道に進むこと、娑婆に勝れたり。 五欲および邪魔なきに縁ってなり。成仏にもろもろの善業を労しくせず、 華台に端座して、弥陀を念じたてまつる。五濁の修行は多く退転す。 念仏して西方に往くにはしかず。彼に到れば自然に正覚を成る。 苦界に還来りて津梁と作らん。万行の中に急要とす。 迅速なること、浄土門に過ぎたるはなし。ただ本師金口の説のみにあらず。 十方諸仏共に伝え証したまう。この界に一人、仏の名を念ずれば、 西方にすなわち一つの蓮ありて生ず。ただし一生常にして不退ならしむれば、 一つの華この間に還り到って迎う。 略抄『般舟三昧経』に依る。 慈愍和尚今日道場の諸衆等、 恒沙曠劫よりすべて経来れり。この人身を度るに値遇しがたし。 たとえば優曇華の始めて開くがごとし。正しくまれに浄土の教を聞くに値えり。 正しく念仏法門開けるに値えり。正しく弥陀の弘誓の喚いたまうに値えり。 正しく大衆の信心あって回するに値えり。正しく今日、経に依って賛するに値えり。 正しく契を上華台に結ぶに値えり。正しく道場に魔事なきに値えり。 正しく無病にしてすべてよく来れるに値えり。 紙面画像を印刷 前のページ p180 次のページ 第二版p197・198へ このページの先頭に戻る