巻次 行 181頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 正しく七日の功、成就するに値えり。 四十八願、かならず相携う。あまねく道場の同行の者を勧む、 努力回心して、帰去来。借問、家郷はいずれの処にかある。 極楽池の中、七宝の台なり。かの仏の因中に弘誓を立てたまえり。 名を聞きて我を念ぜば、すべて迎え来らしめん。貧窮とまさに富貴とを簡ばず。 下智と高才とを簡ばず。多聞と浄戒を持てるとを簡ばず。 破戒と罪根深きを簡ばず。ただ回心して多く念仏せしむれば、 よく瓦礫をして変じて金と成さんがごとくせしむ。語を現前の大衆等に寄す。 同縁去らん者、早く相尋ねん。借問、いずれの処を相尋ねてか去かんと。 報えて道わく、弥陀浄土の中へ。借問、何に縁ってか、彼に生まるることを得ん。 報えて道わく、念仏自ずから功を成す。借問、今生の罪障多し、 いかんぞ浄土にあえて相容らんや。報えて道わく、名を称すれば罪消滅す。 たとえば明燈の闇中に入るがごとし。借問、凡夫、生を得やいなや、 いかんぞ一念に闇中明らかならんや。報えて道わく、疑いを除きて多く念仏すれば、 弥陀決定して自ずから親近したまうと。 抄要『新無量寿観経』に依る。 法照十悪五逆至れる愚人 永劫に沈淪して久塵にあり。 紙面画像を印刷 前のページ p181 次のページ 第二版p198・199へ このページの先頭に戻る