巻次 行 182頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 一念弥陀の号を称得して、 彼に至れば還りて法性身に同ず、と。已上 (述文賛)憬興師の云わく、如来の広説に二あり。初めには広く如来浄土の因果、すなわち所行・所成を説きたまえるなり。後には広く衆生往生の因果、すなわち所摂・所益を顕したまえるなり。 また云わく、『悲華経』の諸菩薩本授記品に云わく、「その時に宝蔵如来、転輪王を讃めて言わく、善きかな、善きかな。乃至 大王、汝西方を見るに、百千万億の仏土を過ぎて世界あり。尊善無垢と名づく。かの界に仏まします、尊音王如来と名づく。乃至 いま現在にもろもろの菩薩のために、正法を説く。乃至 純一大乗清浄にして、雑わることなし。その中の衆生、等一に化生す。また女人およびその名字なし。かの仏世界の所有の功徳、清浄の荘厳なり。ことごとく大王の所願のごとくして、異なけん。乃至 いま汝が字を改めて無量清浄とす」と。已上 『無量寿如来会』に云わく、広くかくのごとき大弘誓願を発して、みなすでに成就したまえり。世間に希有なり。この願を発し已りて、実のごとく安住して種種の功徳具足して、威徳広大清浄仏土を荘厳したまえり、と。已上 (述文賛)また云わく、福・智の二厳成就したまえるがゆえに、つぶさに等しく衆生に行を施したまえるなり。己が所修をもって衆生を利したまうがゆえに、功徳成ぜしめたまえり、と。 また云わく、久遠の因に藉りて仏に値い、法を聞きて慶喜すべきがゆえに、と。 また云わく、人聖く、国妙なり。たれか力を尽くさざらん。善を作して生を願ぜよ。善に因ってすでに成じ 紙面画像を印刷 前のページ p182 次のページ 第二版p199・200へ このページの先頭に戻る