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二七 たとい我、仏を得んに、国の中の人天、一切万物厳浄光麗にして、形色殊特ならん。窮微極妙にして、能く称量することなけん。そのもろもろの衆生、乃至天眼を逮得せん。能く明了にその名数を弁うることあらば、正覚を取らじ。
二八 たとい我、仏を得んに、国の中の菩薩、乃至少功徳の者、その道場樹の無量の光色あって、高さ四百万里なるを知見すること能わずんば、正覚を取らじ。
二九 たとい我、仏を得んに、国の中の菩薩、もし経法を受読し、諷誦持説して、弁才智慧を得ずんば、正覚を取らじ。
三〇 たとい我、仏を得んに、国の中の菩薩、智慧弁才、もし限量すべくんば、正覚を取らじ。
三一 たとい我、仏を得んに、国土清浄にして、みなことごとく十方一切の無量無数不可思議の諸仏世界を照見せんこと、猶し明鏡にその面像を覩るがごとくならん。もし爾らずんば、正覚を取らじ。

漢文

設我得仏、国中人天、一切万物、厳浄光麗、形色殊特。窮微極妙、無能称量。其諸衆生、乃至逮得天眼。有能明了弁其名数者、不取正覚。
設我得仏、国中菩薩、乃至少功徳者、不能知見 其道場樹 無量光色、高四百万里者、不取正覚。
設我得仏、国中菩薩、若受読経法、諷誦持説、而不得弁才智慧者、不取正覚。
設我得仏、国中菩薩、智慧弁才、若可限量者、不取正覚。
設我得仏、国土清浄、皆悉照見、十方一切 無量無数 不可思議 諸仏世界、猶如明鏡 覩其面像。若不爾者、不取正覚。