巻次 信 266頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 諸仏の弟子、この語を説き已りて、すなわち種種の宝幢をもって、乃至 また偈頌をもって讃嘆して言さく、実語はなはだ微妙なり、 善巧、句義において、甚深秘密の蔵なり、 衆のためのゆえに、所有広博の言を、顕示す。 衆のためのゆえに略して説かく、かくのごときの語を具足して、 よく衆生を療す。もしもろもろの衆生ありて、 この語を聞くことを得る者は、もしは信および不信、 定んでこの仏説を知らん。諸仏常に軟語をもって、 衆のためのゆえに麁を説きたまう。麁語および軟語、 みな第一義に帰せん。このゆえに我いま、 世尊に帰依したてまつる。如来の語は一味なること、 なお大海の水のごとし。これを第一諦と名づく。 かるがゆえに無無義の語にして、如来いま説きたまうところの 種種の無量の法、男女・大小、聞きて、 同じく第一義を獲しめん。無因また無果なり、 無生また無滅なり、これを「大涅槃」と名づく。 聞く者、諸結を破す。 紙面画像を印刷 前のページ p266 次のページ 第二版p302・303へ このページの先頭に戻る