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真仏土
310頁
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 如来世尊、国土のためのゆえに、時節のためのゆえに、他語のためのゆえに、人のためのゆえに、衆根のためのゆえに、一法の中において二種の説を作す、一名の法において無量名を説く、一義の中において無量の名を説く、無量の義において無量の名を説く。いかんが一名に無量の名を説くや。なお涅槃のごとし。また「涅槃」と名づく、また「無生」と名づく、また「無出」と名づく、また「無作」と名づく、また「無為」と名づく、また「帰依」と名づく、また「窟宅」と名づく、また「解脱」と名づく、また「光明」と名づく、また「燈明」と名づく、また「彼岸」と名づく、また「無畏」と名づく、また「無退」と名づく、また「安処」と名づく、また「寂静」と名づく、また「無相」と名づく、また「無二」と名づく、また「一行」と名づく、また「清涼」と名づく、また「無闇」と名づく、また「無碍」と名づく、また「無諍」と名づく、また「無濁」と名づく、また「広大」と名づく、また「甘露」と名づく、また「吉祥」と名づく。これを「一名に無量名を作る」と名づく。いかんが一義に無量の名を説くや。なお帝釈のごとし。乃至 いかんが無量の義において無量の名を説くやと。仏如来の名のごとし。如来の義異名異とす。また「阿羅呵」と名づく、義異名異なり。また「三藐三仏陀」と名づく、義異名異なり。また「船師」と名づく、また「導師」と名づく、また「正覚」と名づく、また「明行足」と名づく、また「大師子王」と名づく、また「沙門」と名づく、また「婆羅門」と名づく、また「寂静」と名づく、また「施主」と名づく、また「到彼岸」と名づく、また「大医王」と名づく、また「大象王」と名づく、また「大龍王」と名づく、また「施眼」と名づく、また「大力士」と名づく、また「大無畏」と名づく、また「宝聚」と名づく、また「商主」と名づく、また「得解脱」と名づく、また