巻次 真仏土 317頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 ること虚空のごとし。かるがゆえに仏をまた無碍光と号す。一切の有碍、光沢を蒙る。このゆえに難思議を頂礼したてまつる。清浄の光明、対あることなし。かるがゆえに仏をまた無対光と号す。この光に遇う者は業繫除こる、このゆえに畢竟依を稽首したてまつる。仏光照耀して最第一なり。かるがゆえに仏をまた光炎王と号す。三塗の黒闇、光啓を蒙る。このゆえに大応供を頂礼したてまつる。道光明朗にして、色超絶したまえり。かるがゆえに仏をまた清浄光と号す。一たび光照を蒙るに、罪垢除こる、みな解脱を得しむ。かるがゆえに頂礼したてまつる。慈光遐に被らしめ安楽を施す。かるがゆえに仏をまた歓喜光と号す。光の至るところの処に法喜を得しむ。大安慰を稽首し頂礼したてまつる。仏光よく無明の闇を破す。かるがゆえに仏をまた智慧光と号す。一切諸仏三乗衆、ことごとく共に嘆誉す、かるがゆえに稽首したてまつる。光明一切の時、普く照らす。かるがゆえに仏をまた不断光と号す。聞光力のゆえに、心断えずしてみな往生を得しむ、かるがゆえに頂礼したてまつる。その光、仏を除きてはよく測ることなけん。かるがゆえに仏をまた難思光と号す。十方諸仏、往生を嘆じ、その功徳を称せしむ、かるがゆえに稽首したてまつる。神光は相を離れたること、名づくべからず。かるがゆえに仏をまた無称光と号す。光に因りて成仏したまう。光赫然たり。諸仏の嘆じたまうところなり。かるがゆえに頂礼したてまつる。光明照曜して日月に過ぎたり。かるがゆえに仏を超日月光と号す。釈迦仏嘆じたまうこと、なお尽きず。かるがゆえに我無等等を稽首したてまつる、と。乃至 本師龍樹摩訶薩、形像を誕ず、始めて頽綱を理る。邪扇を関閉して、正轍を開く。これ閻浮提の一切の眼なり。尊語を伏承して、歓喜地にして阿弥陀に帰して安楽に生ぜしむ。我無始より三界に修りて、虚妄輪のために回転せらる。一 紙面画像を印刷 前のページ p317 次のページ 第二版p367・368へ このページの先頭に戻る