巻次
真仏土
367頁
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ず。故に仏を又「無量光」と号す。有量の諸相、光暁を蒙る。是の故に真実明を稽首したてまつる。解脱の光輪、限斉無し。故に仏を又「無辺光」と号す。光触を蒙る者、有無を離る。是の故に平等覚を稽首したてまつる。光、雲のごとくにして無碍なること虚空の如し。故に仏を又「無碍光」と号す。一切の有碍、光沢を蒙る。是の故に難思議を頂礼したてまつる。清浄の光明、対有ること無し。故に仏を又「無対光」と号す。斯の光に遇う者は、業繫除こる。是の故に畢竟依を稽首したてまつる。仏光、照耀して最第一なり。故に仏を又「光炎王」と号す。三塗の黒闇、光啓を蒙る。是の故に大応供を頂礼したてまつる。道光、明朗にして、色、超絶したまえり。故に仏を又「清浄光」と号す。一たび光照を蒙るに罪垢除こる。皆、解脱を得しむ。故に頂礼したてまつる。慈光、遐かに被らしめ安楽を施す。故に仏を又「歓喜光」と号す。光の至る所の処に法喜を得しむ。大安慰を稽首し頂礼したてまつる。仏光、能く無明の闇を破す。故に仏を又「智慧光」と号す。一切諸仏・三乗衆、咸く共に嘆誉す。故に稽首したてまつる。光明、一切の時、普く照らす。故に仏を又「不断光」と号す。聞光力の故に、心、断えずして、皆、往生を得しむ。故に頂礼したてまつる。其の光、仏を除きては能く測ること