巻次 上 | 下 435頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 愚禿親鸞 八十三歳 永仁元年癸巳十月六日 書写之愚禿鈔 下賢者の信を聞きて、愚禿が心を顕す。賢者の信は、 内は賢にして外は愚なり、愚禿が心は、 内は愚にして外は賢なり。唐朝の光明寺の和尚の『観経義』に云わく、「先ず上品上生の位の中について、乃至 一に「仏告阿難」より已下はすなわち双べて二の意を標す。一に告命を明かす。二にその位を弁定することを明かす、これすなわち大乗の上善を修学する凡夫人なり。二に「若有衆生」より下「即便往生」に至るまで已来は、正しくすべて有生の類を挙ぐることを明かす。すなわちそれに四あり。一には能信の人を明かす。二には往生を求願することを明かす。三には発心の多少を明かす。四には得生の益を明かす。三には「何等為三」より下「必生彼国」に至るまで已来は、正しく三心を弁定してもって正因とすることを明かす。すなわち二あり。一は世尊機に随いて益を顕すこと、意密にして知りが 漢文 愚禿鈔 下聞賢者信 顕愚禿心賢者信 内賢外愚也愚禿心 内愚外賢也 紙面画像を印刷 前のページ p435 次のページ 第二版p514・515へ このページの先頭に戻る