巻次 巻下 48頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 口より無数の光を出だして、 遍く十方国を照らす。回る光、身を囲繞すること、 三帀して頂より入る。一切の天人衆、 踊躍してみな歓喜せん。大士観世音、 服を整え稽首して問うて、仏に白さく、「何に縁りてか笑みたまえる。 唯然なり。願わくは意を説きたまえ。」梵の声、雷の震うがごとし。 八音妙響を暢べて、「当に菩薩に記を授くべし。 今説かん、なんじ、諦かに聴け。十方より来れる正士、 吾、ことごとくかの願いを知る。厳浄の土を志求し、 受決して当に作仏すべし。一切の法は、 猶し夢・幻・響のごとしと覚了すれども、もろもろの妙願を満足して、 必ずかくのごときの刹を成ぜん。法は電影のごとくなりと知れども、 菩薩の道を究竟し、もろもろの功徳の本を具して、 受決して当に作仏すべし。諸法の性は、 一切空無我なりと通達すれども、 漢文 口出無数光 遍照十方国回光囲繞身 三帀従頂入一切天人衆 踊躍皆歓喜大士観世音 整服稽首問白仏何縁笑 唯然願説意梵声猶雷震 八音暢妙響当授菩薩記 今説仁諦聴十方来正士 吾悉知彼願志求厳浄土 受決当作仏覚了一切法 猶如夢幻響満足諸妙願 必成如是刹知法如電影 究竟菩薩道具諸功徳本 受決当作仏通達諸法性 一切空無我 紙面画像を印刷 前のページ p48 次のページ 第二版p51・52へ このページの先頭に戻る