巻次 巻下 51頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 る。彼の厳浄の土の、微妙にして思議し難きを見て、因りて無上心を発して、我が国も亦然らんと願ず。時に応じて、無量尊、容を動かして欣笑を発し、口より無数の光を出だして、遍く十方国を照らす。回る光、身を囲繞すること、三帀して頂より入る。一切の天人衆、踊躍して皆歓喜せん。大士観世音、服を整え稽首して問うて、仏に白さく、「何に縁りてか笑みたまえる。唯然なり。願わくは意を説きたまえ。」梵の声、雷の震うが猶し。八音、妙響を暢べて、「当に菩薩に記を授くべし。今説かん、仁、諦らかに聴け。十方より来たれる正士、吾、悉く彼の願を知る。厳浄の土を志求し、受決して当に作仏すべし。一切の法は、猶し夢・幻・響の如しと覚了すれども、 漢文 見彼厳浄土 微妙難思議因発無上心 願我国亦然応時無量尊 動容発欣笑口出無数光 遍照十方国回光囲繞身 三帀従頂入一切天人衆 踊躍皆歓喜大士観世音 整服稽首問白仏何縁笑 唯然願説意梵声猶雷震 八音暢妙響当授菩薩記 今説仁諦聴十方来正士 吾悉知彼願志求厳浄土 受決当作仏覚了一切法 猶如夢幻響 紙面画像を印刷 前のページ p51 次のページ 初版p47・48へ このページの先頭に戻る