巻次 末 527頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 また曰わく、「夫速欲離生死 二種勝法中 且閣聖道門 選入浄土門。欲入浄土門 正雑二行中 且抛諸雑行 選応帰正行。欲修於正行 正助二業中 猶傍於助業 選応専正定。正定之業者 即是称仏名。称名必得生 依仏本願故」文 また曰わく、「当知生死之家 以疑為所止 涅槃之城 以信為能入」文 『選択本願念仏集』というは、聖人の御製作なり。「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本」というは、安養浄土の往生の正因は、念仏を本とす、ともうす御ことなりとしるべし。正因というは、浄土にうまれて仏にかならずなるたねともうすなり。 またいわく、「夫速欲離生死」というは、それ、すみやかにとく生死をはなれんとおもえとなり。「二種勝法中 且閣聖道門」というは、二種勝法は、聖道、浄土の二門なり。且閣聖道門は、且閣は、しばらくさしおけとなり。しばらく聖道門をさしおくべしとなり。「選入浄土門」というは、選入はえらびていれとなり。よろずの善法のなかに、えらびて浄土門にいるべしとなり。「欲入浄土門」というは、浄土門にいらんとおもわば、というなり。「正雑二行中 且抛諸雑行」というは、正雑二行ふたつのなかに、しばらくもろもろの雑行をなげすてさしおくべしとなり。「選応帰正行」というは、えらびて正行に帰すべしとなり。「欲修於正行 正助二業中 猶傍於助業」というは、正行を修せんとおもわば、正行助業ふたつのなかに助業をさしおくべしとなり。「選応専正定」というは、えらびて正定の業をふたごころなく修すべしとなり。「正定之業者 即是称仏名」というは、正定の業因は、すなわちこれ仏名をとなうるなり。正定の因というは、かな 紙面画像を印刷 前のページ p527 次のページ 第二版p645・646へ このページの先頭に戻る