巻次
巻下
84頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

べし」と。
 弥勒菩薩、仏に白して言さく、「世尊、この世界にして幾所の不退の菩薩ありてか、かの仏国に生ぜん」と。仏、弥勒に告げたまわく、「この世界において六十七億の不退の菩薩ありて、かの国に往生せん。一一の菩薩、すでに曾て無数の諸仏を供養せるなり。次いで弥勒のごときの者なり。もろもろの小行の菩薩、および少功徳を修習せん者、称計すべからざる、みな当に往生すべし。」仏、弥勒に告げたまわく、「但し我が刹のもろもろの菩薩等の、かの国に往生するのみにあらず。他方の仏土もまたまたかくのごとし。その第一の仏を名づけて遠照と曰う。彼に百八十億の菩薩あり。みな当に往生すべし。その第二の仏を名づけて宝蔵と曰う。彼に九十億の菩薩あり。みな当に往生すべし。その第三の仏を名づけて無量音と曰う。彼に二百二十億の菩薩あり。みな当に往生すべし。その第四の仏を名づけて甘露味と曰う。彼に二百五十億の菩薩あり。みな当に往生すべし。その第五の仏を名づけて龍勝と曰う。彼に十四億の菩薩あり。みな当に往生すべし。

漢文

弥勒菩薩、白仏言世尊、於此世界、有幾所不退菩薩、生彼仏国。仏告弥勒。於此世界、有六十七億 不退菩薩、往生彼国。一一菩薩、已曾供養 無数諸仏。次如弥勒者也。諸小行菩薩、及修習少功徳者、不可称計、皆当往生。仏告弥勒。不但我刹 諸菩薩等、往生彼国。他方仏土、亦復如是。其第一仏、名曰遠照。彼有百八十億菩薩。皆当往生。其第二仏、名曰宝蔵。彼有九十億菩薩。皆当往生。其第三仏、名曰無量音。彼有二百二十億菩薩。皆当往生。其第四仏、名曰甘露味。彼有二百五十億菩薩。皆当往生。其第五仏、名曰龍勝。彼有十四億菩薩。皆当往生。