巻次 - 962頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 一枚起請文源空述 もろこし、我がちょうに、もろもろの智者達のさたし申さるる観念の念にも非ず。又、学文をして念の心を悟りて申す念仏にも非ず。ただ、往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、疑なく往生するぞと思とりて申す外には、別の子さい候わず。但、三心四修と申す事の候うは、皆、決定して南無阿弥陀仏にて往生するぞと思う内に籠り候う也。此外におくふかき事を存せば、二尊のあわれみにはずれ、本願にもれ候うべし。 念仏を信ぜん人は、たとい一代の法を能く能く学すとも、一文不知の愚どんの身になして、尼入道の無ちのともがらに同して、ちしゃのふるまいをせずして、只一こうに念仏すべし。為証以両手印 浄土宗の安心起行、此一紙に至極せり。源空が所存、此外に全く別義を存せず。滅後の邪義をふせがんが為めに、所存を記し畢。建暦二年正月二十三日源空(花押) 紙面画像を印刷 前のページ p962 次のページ 第二版p1153へ このページの先頭に戻る