巻次 - 97頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 光、華のごとし、また星月の虚空に懸処せるに似たり、光明台と成る。楼閣千万にして、百宝合成す。台の両辺においておのおの百億の華幢あり、無量の楽器をもって荘厳とす。八種の清風、光明より出ず。この楽器を鼓するに、苦・空・無常・無我の音を演説す。これを「水想」とす、「第二の観」と名づく。 この想成ずる時、一一にこれを観じて、極めて了了ならしめよ。閉目開目に散失せしめざれ。唯、睡時を除きて、恒にこの事を憶せよ。かくのごとく想う者を、名づけて粗極楽国地を見るとす。もし三昧を得つれば、かの国地を見ること了了分明なり、具に説くべからず。これを「地想」とす、「第三の観」と名づく。仏、阿難に告げたまわく、「汝仏語を持ちて、未来世の一切大衆の、苦を脱れんと欲わん者のために、この観地の法を説け。もしこの地を観ずる者は、八十億劫の生死の罪を除かん。身を捨てて他世に必ず浄国に生ずべし。心に疑いなきことを得よ。この観を作すをば、名づけて正観とす、もし他観するをば名づけて邪観とす。」 漢文 宝中、有五百色光。其光如華、又似星月 懸処虚空。成光明台。楼閣千万、百宝合成。於台両辺、各有百億華幢。無量楽器 以為荘厳。八種清風、従光明出。鼓此楽器、演説苦空 無常無我之音。是為水想、名第二観。此想成時、一一観之、極令了了。閉目開目、不令散失。唯除睡時、恒憶此事。如此想者、名為粗見 極楽国地。若得三昧、見彼国地、了了分明。不可具説。是為地想、名第三観。仏告阿難。汝持仏語、為未来世 一切大衆 欲脱苦者、説是観地法。若観是地者、除八十億劫 生死之罪。捨身他世 必生浄国。心得無疑。作是観者、名為正観、若他観者、名為邪観。 紙面画像を印刷 前のページ p97 次のページ 第二版p105・106へ このページの先頭に戻る