巻次
-
105頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

を起こすべし。氷の映徹せるを見て、瑠璃の想を作せ。此の想成じ已りて、瑠璃地の内外映徹せるを見ん。下に金剛七宝の金幢有りて、瑠璃地を擎げたり。其の幢、八方にして八楞具足せり。一一の方面は百宝の所成なり。一一の宝珠に千の光明有り。一一の光明、八万四千色なり。瑠璃地に映ずること億千の日の如し。具に見るべからず。瑠璃地の上に、黄金の縄を以て雑廁間錯し、七宝を以て界いて、分斉分明なり。一一の宝の中に五百色の光有り。其の光、華の如し。又星月の虚空に懸処せるに似たり。光明台と成る。楼閣千万にして、百宝合成す。台の両辺に於いて各おの百億の華幢有り。無量の楽器を以て荘厳とす。八種の清風、光明より出ず。此の楽器を鼔するに、苦・空・無常・無我の音を演説す。是れを「水想」とす。「第二の観」と名づく。」
 「此の想成ずる時、一一に之を観じて、極めて了了ならしめよ。閉目・開目に散失せしめざれ。唯、睡時を除きて、

漢文

氷映徹。作瑠璃想。此想成已。見瑠璃地◦内外映徹。下有金剛◦七宝金幢。擎瑠璃地。其幢八方。八楞具足。一一方面。百宝所成。一一宝珠。有千光明。一一光明。八万四千色。映瑠璃地。如億千日。不可具見。瑠璃地上。以黄金縄。雑廁間錯。以七宝界。分斉分明。一一宝中。有五百色光。其光如華。又似星月◦懸処虚空。成光明台。楼閣千万。百宝合成。於台両辺。各有百億華幢。無量楽器。以為荘厳。八種清風。従光明出。鼔此楽器。演説苦空◦無常無我之音。是為水想。名第二観。
此想成時。一一観之。極令了了。閉目開目。不令散失。唯除睡時。恒