巻次
-
104頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

有して、汝をして見ることを得しめたまう。」 時に韋提希、仏に白して言さく、「世尊。我が如きは、今者仏力を以ての故に彼の国土を見つ。若し仏滅の後の諸の衆生等、濁悪不善にして五苦に逼められん。云何にしてか当に阿弥陀仏の極楽世界を見るべき」と。
 仏、韋提希に告げたまわく、「汝及び衆生、応当に心を専らにし、念を一処に繫けて、西方を想うべし。云何が想を作す。凡そ想を作すというは、一切衆生、生盲に非ずよりは、有目の徒、皆日没を見よ。当に想念を起こして、正坐西向して、諦らかに日を観じて、心をして堅住ならしめて、専想して移らざれ。日の没らんと欲て、状、鼓を懸けたるが如くなるを見るべし。既に日を見ること已りて、目を閉じ目を開くに、皆明了ならしめよ。是れを「日想」とす。名づけて「初めの観」と曰う。」
 「次に水想を作せ。水の澄清なるを見て、亦明了ならしめて、分散の意無かれ。既に水を見已りなば、当に氷想

漢文

汝得見。時韋提希。白仏言世尊。如我今者。以仏力故。見彼国土。若仏滅後。諸衆生等。濁悪不善。五苦所逼。云何当見◦阿弥陀仏◦極楽世界。
仏告韋提希。汝及衆生。応当専心◦繫念一処◦想於西方。云何作想。凡作想者。一切衆生。自非生盲。有目之徒。皆見日没。当起想念◦正坐西向◦諦観於日◦令心堅住◦専想不移◦見日欲没◦状如懸鼓。既見日已。閉目開目。皆令明了。是為日想。名曰初観。
次作水想。見水澄清。亦令明了。無分散意。既見水已。当起氷想。見