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天の瓔珞のごとし。もろもろの妙華あり、閻浮檀金色を作す。旋火輪のごとし、葉の間に婉転す。もろもろの果を涌生す、帝釈の缾のごとし。大光明あり、化して幢幡と成る。無量の宝蓋あり。この宝蓋の中に、三千大千世界の一切の仏事を映現す。十方の仏国、また中において現ず。この樹を見已りて、また当に次第に一一にこれを観ずべし。樹茎・枝葉・華果を観見して、みな分明ならしめよ。これを「樹想」とす、「第四の観」と名づく。
 次に当に水を想うべし。水を想わば、極楽国土に八つの池水あり。一一の池水、七宝の所成なり。その宝柔軟なり、如意珠王より生ず。分れて十四支と為る。一一の支、七宝の色を作せり、黄金を渠とす。渠の下に、みな雑色の金剛をもって、もって底の沙とす。一一の水の中に、六十億の七宝の蓮華あり。一一の蓮華、団円正等にして十二由旬なり。その摩尼水、華の間に流注して、樹を尋りて上下す。その声微妙にして、苦・空・無常・無我・諸

漢文

葉、縦広正等、二十五由旬。其葉千色、有百種画、如天瓔珞。有衆妙華、作閻浮檀金色。如旋火輪、婉転葉間。涌生諸果、如帝釈缾。有大光明、化成幢幡。無量宝蓋。是宝蓋中、映現三千大千世界 一切仏事。十方仏国、亦於中現。見此樹已、亦当次第 一一観之。観見樹茎 枝葉華果、皆令分明。是為樹想、名第四観。
次当想水。想水者、極楽国土、有八池水。一一池水、七宝所成。其宝柔軟、従如意珠王生。分為十四支。一一支、作七宝色、黄金為渠。渠下皆以 雑色金剛、以為底沙。一一水中、有六十億 七宝蓮華。一一蓮華、団円正等、十二由旬。其摩尼水、流注華間、尋樹上下。