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ば鸞音と名づく。次をば師子音と名づく。次をば龍音と名づく。次をば処世と名づく。此くの如きの諸仏、皆悉く已に過ぎたまいき。
 爾の時に次に仏有しき。世自在王如来・応供・等正覚・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊と名づけたてまつる。時に国王有しき。仏(世自在王仏)の説法を聞きて心に悦予を懐き、尋ち無上正真道の意を発しき。国を棄て、王を捐てて、行じて沙門と作り、号して法蔵と曰いき。高才勇哲にして、世と超異せり。世自在王如来の所に詣でて、仏の足を稽首し、右に繞ること三帀して、長跪し合掌して頌を以て讃じて曰わく、

光顔巍巍として、威神極まり無さず。
是くの如きの焰明、与に等しき者無し。
日・月・摩尼珠光・焰耀も、
皆悉く隠蔽して、猶し聚墨の若し。

漢文

次名処世。如此諸仏。皆悉已過。
爾時次有仏。名世自在王◦如来◦応供◦等正覚◦明行足◦善逝◦世間解◦無上士調御丈夫◦天人師◦仏◦世尊。時有国王。聞仏説法。心懐悦予。尋発無上◦正真道意。棄国捐王。行作沙門。号曰法蔵。高才勇哲。与世超異。詣世自在王如来所。稽首仏足。右繞三帀。長跪合掌。以頌讃曰。

光顔巍巍 威神無極
如是焰明 無与等者
日月摩尼 珠光焰耀
皆悉隠蔽 猶若聚墨