巻次 教 166頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 とを得ること難し。今、我、仏に作りて、天下に出でたり。若し大徳有りて、聡明善心にして仏意を知るに縁りて若し妄れずは、仏辺に在りて仏に侍えたまうなり。若し今問える所、普く聴き、諦らかに聴け」と。」已上 憬興師の云わく(述文賛)、「「今日世尊住奇特法」(大経)というは、神通輪に依りて現じたまう所の相なり。唯、常に異なるのみに非ず。亦等しき者無きが故に。「今日世雄住仏所住」(同)というは、普等三昧に住して、能く衆魔雄健天を制するが故に。「今日世眼住導師行」(同)というは、五眼を「導師の行」と名づく。衆生を引導して過上無きが故に。「今日世英住最勝道」(同)というは、仏、四智に住したまう。独り秀でたまえること、匹しきこと無きが故に。「今日天尊行如来徳」(同)というは、即ち第一義天なり。仏性不空の義を以ての故に。「阿難当知如来正覚」(同)というは、即ち奇特の法なり。「慧見無碍」(同)というは、最勝の道を述するなり。「無能遏絶」(同)というは、即ち如来の徳なり。」已上 爾れば則ち此の顕真実教の明証なり。誠に是れ、如来興世の正説、奇特最勝の妙典、一乗究竟の極説、速疾円融の金言、十方称讃の誠言、時機純熟の真教なり。知るべしと。 漢文 爾者則此顕真実教明証也。誠是如来興世之正説、奇特最勝之妙典、一乗究竟之極説、速疾円融之金言、十方称讃之誠言、時機純熟之真教也。応知。 紙面画像を印刷 前のページ p166 次のページ 初版p154・155へ このページの先頭に戻る