巻次
225頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

切の往生を持つが故に。猶「大水」の如し、能く一切煩悩の垢を滌ぐが故に。猶「大火」の如し、能く一切諸見の薪を焼くが故に。猶「大風」の如し、普く世間に行ぜしめて碍る所無きが故に。能く三有繫縛の城を出で、能く二十五有の門を閉ず。能く真実報土を得しめ、能く邪正の道路を弁ず。能く愚痴海を竭かして、能く願海に流入せしむ。一切智船に乗ぜしめて、諸の群生海に浮かぶ。福智蔵を円満し、方便蔵を開顕せしむ。良に奉持すべし、特に頂戴すべきなり。
 凡そ誓願に就いて、真実の行信有り、亦方便の行信有り。其の真実の行願は諸仏称名の願なり。其の真実の信願は至心信楽の願なり。斯れ乃ち選択本願

漢文

痴海、能流入願海。乗一切智船、浮諸群生海。円満福智蔵、開顕方便蔵。良可奉持、特可頂戴也。
凡就誓願、有真実行信、亦有方便行信。其真実行願者諸仏称名願。其真実信願者至心信楽願。斯乃選択本願之行信也。其機者